一色ちかこ先生
- Emiko Ishida
- 2018年6月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年12月9日
先日、高橋コレクションを見ていたら、子供の頃(幼少から高校2年生まで)師事していた先生の作品に出会った。
一色ちかこ先生の作品:http://www.takahashi-collection.com/#/artworks/calmus/
高2で私は美大受験はしないことを決意したことを境に教室を辞め、それ以来、絵は10年位辞める時期に突入するが、先生とも疎遠になった。
最後にお会いしたのはいつだろう。確か、私が大学生か社会人なりたての頃、都内での個展にお邪魔したのが最後のような気がする。
先生は前に出て行くようなタイプではなく、静かに絵と向き合い続けるようなタイプで、だから名前で検索してもHPも当然ながらfacebook pageもない。情報が殆ど出てこない。だから、メジャーどこを全ておさえている派手さを感じる高橋コレクションに含まれていることが私には意外だった。でも、見ている人は見ているのだ。静かに絵と向き合う人のことを。目利きの人が選ぶ作家に私は師事していたことは、今の私には少なからずの自信を与えてくれる。誇りを感じてしまう。
ここ2年、私の絵との関わり方は以前とはガラリと変わった。それまでは生きていくための自己に向けられたアートだったが、人に向けられたアートに変わった。facebook pageやHPを立ち上げ、人に見てもらうための媒体を用意した。
85歳で施設に入っている父の介護が本格的になっている影響からか、自分の命のルーツが物質的に消えていきそうなこの時期、私を支えてきてくれた絵画についてもルーツを辿りたくなっていて一色先生を思い出していた。次に師事した金子透先生のことも。
ここ半年で2回の個展を終え、この2年、今までにない多くの体験をした。
海外での展示、国内での展示、絵が友達の範囲ではなく他人にも買ってもらえるようになってきたこと、受注制作、アート講師、etc.....
自分に合わない活動、合う活動、というのも分かってきた。
ルーツを辿って原点に立ち戻ると、多分、一色先生(や金子先生)の様な地味なスタイルに共鳴する。ホっとする。
一色先生にお会いしてみたい。
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